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はじめに
HSBCホールディングスは,イギリス ロンドンに本社を置く世界最大級のメガバンクです.
1865年に香港で創設された香港上海銀行を母体として1991年に創立されました.
HSBCの事業部門は商業銀行,投資銀行,リテール銀行,グローバルプライベートバンキングの4つです.
https://ja.wikipedia.org/wiki/HSBC%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9
要約すると150年以上の歴史をもつメガバンクであり,HSBC(The Hongkong and Shanghai Banking Coropration Limited)という名前も前身である香港上海銀行から命名されています.
2020年のAnnual Reportでは各事業の内訳は次のようになっています.
各事業の詳細
個人のような小口の顧客を相手にするようなリテール部門が44%,商業銀行として26%,国際的的な
グローバルバンキングとしての事業が30%と部門ごとの大きな偏りはなさそうです.
また次に地域別の顧客割合です.
地域別の顧客割合を見た場合,本社を置くイギリスと香港の割合が高く,2つの地域で60%近くを占めていることがわかります.
株価推移
finviz.comより通常HSBCの株価を検索するとGBX(イギリスのポンドの下位区分らしいです笑)で表示されるのですがここではドルで表示しています.これは”HSBC 株価 nyse”と最後にnyseをつけてニューヨークの証券取引価格を調べると出てきます!株価については2008年のリーマンショック時に急落しその後価格を戻しては下落するなどなかなか変動が大きいように思います.また2020年のコロナショックで急落しリーマンショック時と同等の水準まで低下しました.2021年4月現在,株価上昇中ではあるものの以前の水準までは戻っていません.(また2020年の10月にはコロナショック+香港で中国に対する市民デモが広がり,情勢の不安定さから大きく株価を下げる形となりました.)
HSBCの配当について
2011年から2020年までの配当の推移がこちらです.2019年以前までは配当が5%ほどであり,高配当銘柄として有名だったHSBCですが,2020年のコロナによる業績低迷を受けて無配当になっていました.
ただ2021年には配当復活の噂もあり(https://www.nna.jp/news/show/2156139など)
今後配当の復活などによっては,株価が上昇するきっかけにもなりそうです!
過去10年間の財務推移、今後の株価予想
10年間の財務状況から今後の株価,収益を予想していきます.
まず直近10年間の1株当たりの収益(EPS)をみますと1ドル前後で推移していることがわかります.2020年のような下落が無ければ比較的安定した収益をあげているようです.しかしながらHSBCの配当性向は100%を超える年もありかなり高くなっています.これは事業を通して得た収益がほとんど配当に回っており内部留保が獲得できていないということでしょうか?ただ配当を減らせば株を売却する動きとなるため安易に配当を下げることも難しいのでしょう.企業の成長という点においては厳しい状況ですね。。。
とは言うものの便宜上内部留保率を0.1%としてシミュレーションしていきます.10年後の予想株価は41ドル〜121ドルとなりました。
私の保有するHSBCの平均取得価格は24ドルなので10年後まで保有した場合年間の期待収益率は4~16%となりました!
このように過去の業績があまり安定していない銘柄は株価の予想が大きく振れるので結構難しいんですよ。。。
まとめ
いかがだったでしょうか。 世界的メガバンクHSBCについて銘柄分析してみました。 私の個人としては,150年以上の歴史をもつ金融機関がいきなり破綻するとはあまり考えていません。 香港でのデモなど政治的な理由により株価が大きく下がっている時に仕込む銘柄としてはけっこう価値があるのではないでしょうか? 是非とも配当が復活していいニュースを見たいですね!! 最後になりますが、株価の収益予想等はあくまでも計算結果であり、投資はくれぐれも実際に投資をするかしないかは自己判断でお願いいたします
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