目次
はじめに
ユニリーバはイギリスとオランダに本社を置く生活必需品セクターのグローバル企業です.
https://www.unilever.com/
身近なところだとボディケアのDove やリプトンの紅茶などですね
私もかなりの頻度利用しています.
でなんでイギリスの会社??米国株ブログじゃないの??と思われた方。
安心してください。笑
ユニリーバはニューヨーク証券取引所に上場しておりNYSEで買える銘柄です.
ADR(米国預託証券)ということになります。ADRについては後述します。
また海外(米国から見た海外という意味です。)に本籍を置く企業なので米国での配当金に対する課税が免除されます!!
日本での税金はもちろんかかりますが通常の米国株よりは配当に対する税金の約10%ほどが免除されるのでかなりいい銘柄なんです!
ADR(米国預託証券)の簡単な仕組みとメリット
ADR(米国預託証券)は正式にはAmerican Depositary Recepit と言います。名前だけ聞くと難しそうですが意外と簡単な仕組みなので、ここで紹介しておきます。日本にすむAさんが外国(A国)の株券を購入したいと思った時、A国では現地規制のため、日本の証券会社からA国の株券を購入することができません.
ここではA国としていますが、例としては新興国のインドなどがあります。
しかしながらこのA国のB社がADRを行なっている場合、アメリカの証券会社がADRとしてB社の株券を所有しているためこれを購入することでAさんはアメリカの証券会社を通じて株券を購入できます。
ADRのメリットとしては、
❶アメリカの証券会社を通じてADRを行なっている世界の様々な企業の株券を購入できる
❷ADR銘柄の国が配当に関する課税を行なっていない場合、日本の課税だけで済む
といったメリットが挙げられます。
事業内訳
製品の内訳のうちおよそ半数がビューティー&パーソナルケア(ex:Doveのシャンプー等)とフード&リフレッシュメント(ex:リプトンの紅茶,クノールのスープ)などが占めていることがわかります.これらの消費財は景気の影響を受けにくく安定した製品と言えるでしょう.またFunctional Nutritionは機能性栄養品?,Prestigeは高級品?研究?
・・・・ちょっとよくわからなかったです笑
また国別の売り上げや市場のシェア率を見ると次のようになります。
上のマーケットでのシェア順位を見ていただきたいのですが,インドやインドネシア,トルコなど発展途上国や人口の増加が見込める国でのシェアが高くこれからの売り上げ増加が期待できます!これは他の消費財メーカー(P&Gなど)との大きな違いなのかな?と思いました。続いて過去10年間での財務指標の推移を見ていきます
株価推移
finviz.comより過去10年間の財務推移
上記EPSは
https://www.unilever.com/investor-relations/results-and-presentations/results-and-presentations/
を参照しました。ユニリーバの決算資料はユーロ換算されているため調整後のEPSを1€=1.18$として換算しています。過去10年間で見ると大幅な減少もなく安定していることがわかります.ここからEPSの年平均成長率を算出します.算出式は (直近のEPS/10年前のEPS)^1/10 -1を用います.すると0.039つまり約4%となりました.ちなみに2020年はコロナウイルスの流行の影響を考慮し,2019年の結果で算出すると0.062約6.2%となりました.EPSとBPSの値から株主資本利益率ROEを算出すると次のような結果となります.
BPSに関してはここ10年6ドル前後で推移していることがわかりました.このBPSと先ほどのEPSの結果から算出したROEが3つ目のグラフです.一概には言えないけれど,ユニリーバはROEが40%を超えておりうまく自己資本を使えていることがわかりました
今後10年間の予想株価と期待収益率
過去10年の財務推移から2030年の株価を予想したところ, 134~163ドルと計算されます.また私はユニリーバの株を57ドルで取得しているため予想される期待収益率は10~12%/年となっています. 消費財メーカーは景気の影響を受けにくく比較的安定した銘柄なので, これからの株価もこの辺りに収束していくのではないか?と考えています。 またADRであり,配当金に米国の課税がされないことを考えると,結構オススメ銘柄かもしれません!! ※当記事は計算結果を示すものであり、実際の投資の実施については自己判断でお願い致します
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